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【体験レポ】岐阜・美濃加茂の古民家×貸切サウナ!「つづやビレッジ」里山のぜいたくな一日

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こんな方におすすめ

  • 仕事で疲れている方、日々のストレスをリセットしたい方
  • 自然や外気浴が好きで、静かなロケーションに癒されたい方
  • カップル・夫婦・気の合う仲間と、忘れられない思い出をつくりたい方
  • 古民家や里山ならではの、神秘的で懐かしい空気感に惹かれる方
  • 名古屋・岐阜から日帰りや一泊で行けるサウナ旅を探している方
  • 薪ストーブの本格サウナと、天然の水風呂を味わいたい方

【本記事の信頼性】

・サウナスパ・健康アドバイザー
 ・Yahoo Japan クリエイター
 ・X(Twitter)フォロワー 6,800人以上
   ( ゆー@サウナ好き|サウナメディア運営
 ・サウナ300施設 訪問
 ・サウナ歴5年
 ・都内を中心に週に2~3回サウナ活動
 ・サウナ旅経験あり
 ・最長5泊6日のサウナ旅
 ・フィンランド サウナ旅経験あり

古民家に泊まって、里山の時間をまるごと味わう。岐阜県美濃加茂市にある「つづやビレッジ」で過ごした一日は、「サウナに行く」というより「サウナのある一日を暮らす」という感覚に近いものでした。

好きなだけ蒸されて、冷たい井戸水に浸かって、森に囲まれた神社の前でぼーっとする。聞こえてくるのは、小川のせせらぎと、鳥のさえずりと、木々を渡る風の音だけ。とにかく、静けさがすごいのです。その静けさのなかにいるだけで、体の力が自然とほどけて、思わず深呼吸したくなります。

サウナに行ってみたい人

小川と鳥と風の音だけ、って本当にそんなに静かなの?

ここは「ホタルの里」として知られる里山の、築120年以上の古民家を改装したサウナ宿。

東濃檜でつくられた薪サウナが2棟、天然の井戸水を引いた水風呂、そしてインフィニティチェアが置いてある目の前には、150年の歴史をもつ神社があります。

都会の施設では決して再現できない要素が、つづやヴィレッジには詰まっています。

▲築120年以上の古民家をまるごと改装したサウナ宿

この記事では、300以上のサウナ施設を巡ってきた私が実際に泊まって感じた、つづやビレッジの魅力を、2つのサウナ室・水風呂・外気浴の温度感から、思わず感動したサウナ飯など余すところなくご紹介します。

つづやビレッジの基本情報

まずはつづやビレッジの基本情報をまとめます。

項目内容
施設名つづやビレッジ(サウナ古民家宿)
コンセプト自然と戯れ、自分に帰る。
住所〒505-0001 岐阜県美濃加茂市三和町廿屋498
アクセス東海環状自動車道「美濃加茂IC」から車で約10分/JR高山本線「美濃太田駅」から「あい愛バス」で約30分、「中廿屋」下車
駐車場無料駐車場あり(6台)
サウナ2棟(バレルサウナ 85〜95℃/キューブサウナ 75〜85℃)いずれも東濃檜・薪ストーブ・ほうじ茶ロウリュ
水風呂「ホタルの里」源泉地から湧く100%天然の井戸水
客室全3室(どんぐりの間/しいたけの間/ほたるの間)
チェックイン/アウト16:00〜/10:00(素泊りプランの場合)
その他檜のお風呂(サウナ利用時間に連動)・焚き火(有料オプション/1名1.5時間 ¥1,800・税別・1ドリンク付き)・Wi-Fi・遠赤外線空調(全館F-CON)・ボディケア/エステ利用可

つづやビレッジとは 〜「ホタルの里」の里山に佇む、築120年以上の古民家サウナ宿〜

つづやビレッジがあるのは、岐阜県美濃加茂市の三和町廿屋(はとや)。ホタルの里として知られる里山の一角です。名古屋からは車で気軽に足を延ばせる距離でありながら、着いてみるとそこは、驚くほど静かな山あいの集落でした。

施設は、築120年以上の古民家をまるごと改装したサウナ宿

キャッチコピーは「自然と戯れ、自分に帰る。」。ひとことで言えば、「サウナ付きの古民家に泊まって、里山の時間をまるごと味わう」ような場所。敷地には母屋のほか、2棟のサウナ小屋、天然水の水風呂、お風呂、そして神社が目の前に。神社を眺めながら外気浴ができます。

サウナに行ってみたい人

築120年以上の古民家が、まるごとサウナ宿になってるんだ

特筆すべきは、この施設がサウナ単体ではなく「一日の過ごし方」として設計されていることです。

日帰りでサウナだけを楽しむこともできますし、泊まって、朝と夜で違うサウナに入り、合間に檜のお風呂に浸かり、里山の静けさのなかで眠るという贅沢な使い方もできます。

日帰りプランは「貸切サウナ」のみ

つづやビレッジの日帰りサウナは、サウナ1基をグループで独占する貸切スタイルです。3時間で、ランチ付きが1基¥19,000(税別)〜、BBQ付きが1基¥28,000(税別)〜となっています。

ポンチョやバスタオル、フェイスタオルは無料レンタル。ウェルカムドリンクとサウナ前のしいたけスープも含まれるので、水着だけ持っていけば手ぶら感覚で行けます。

物足りなければ追いサウナ(3時間・1基¥10,000税別)で延長もできます

サウナに行ってみたい人

グループで1基を借りきる形だから、人数が集まるほど1人あたりは抑えられるんだね

ゆー

私が訪れた日は台風の直後で、里山にはほとんど人の気配がありませんでした。静けさまで独り占めしているようで、贅沢な時間でした。

誰にも気兼ねせず、サウナに入る時間も、休憩の長さも、水風呂に沈むタイミングも、すべて自分たちのペースで決められる。この自由さこそプライベートサウナ最大の価値。

静かに過ごしたい方は、平日の予約が狙い目です。

アクセス・行き方 〜名古屋からレンタカーで、里山の奥へ〜

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私は今回、名古屋駅でレンタカー(ガッツレンタカー)を借りて向かいました。

名古屋方面からのドライブ旅にちょうど良い距離感で、街なかを抜けて山あいに入っていく道中そのものが、少しずつ日常から離れていく時間になります。

進むほどに人の気配が減り、道もぐっと細くなっていく。その「奥へ入っていく」感覚が、非日常への入り口のようでした。

車で行く場合

  • 東海環状自動車道「美濃加茂IC」から約10分
  • 駐車場:無料6台。実際に停めてみた印象でも、4〜6台ほどは余裕をもって停められそうな広さでした。
  • 駐車場は施設正面の公民館裏にあり、満車のときは公民館の駐車場も利用できます。
  • カーナビだと遠回りを案内されることがあるため、Googleマップで「一門坂経由」に設定すると最短ルートで着けます。

公共交通機関で行く場合

  • JR高山本線「美濃太田駅」から「あい愛バス」で約30分、「中廿屋」下車

本数や時間帯によっては不便もあるため、基本は車でのアクセスがおすすめです。名古屋でレンタカーを借りて、帰りに岐阜の他のサウナや温泉に寄るという組み立てにすると、サウナ旅としての満足度がぐっと上がります。

母屋・館内 〜古民家なのに、驚くほど綺麗で清潔〜

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到着してまず驚いたのが、「古民家なのに、とても綺麗で清潔」だったこと。「古民家」と聞くと、どうしても古さや使い込まれた感じを想像しがちですが、つづやビレッジは違いました。歴史ある建物の趣はそのままに、隅々まで手入れが行き届いているのです。

つづやビレッジの母屋・館内。古民家の梁と板張りの床
▲柱や梁は120年の風合いのまま、清潔さは現代の宿そのもの

築120年以上という時間が積み重なった柱や梁の風合いは、新しい建物では絶対に出せないもの。それでいて、清潔さは現代の宿そのもの。古い家が苦手な方や、清潔さを重視する方でも安心して過ごせるのは、この施設の大きな魅力であり、女性やカップルにも自信をもっておすすめできるポイントです。

サウナ前に提供された温かい飲みものとお茶請け
▲チェックイン時にいただいたお菓子とほうじ茶
サウナに行ってみたい人

古民家なのに清潔なら、女性やカップルでも安心して泊まれそう

館内は全館遠赤外線空調(F-CON)を採用しています。

これが想像以上に快適で、冷房の風が直接当たるような不快感がなく、部屋全体が自然と心地よい温度に保たれているのが印象的でした。

エアコンの効きすぎで体が冷える、ということがなく、ただただリラックスできます。Wi-Fiも利用できるので、ネット環境が必要な方でも問題ありません。

サウナ① バレルサウナ 〜夜に体験した、85〜95℃の熱々セッティング〜

つづやビレッジの大きな特徴が、タイプの違う2つのサウナ室を楽しめること。まずは樽型のバレルサウナから紹介します。

夜のバレルサウナ外観。樽型の建物と煙突
▲夜のバレルサウナ。樽型のフォルムと煙突、扉の脇に灯りがともる
項目内容
タイプバレルサウナ(樽型)
温度85〜95℃
木材東濃檜(とうのうひのき)
ストーブ薪ストーブ
ロウリュあり(白川茶のほうじ茶ロウリュ)

使われているのは、地元の銘木東濃檜。そして熱源は薪ストーブです。電気ストーブのような直線的な熱ではなく、薪がじっくりと空間全体を温めていく、やわらかくも力強い熱。これが薪サウナの醍醐味です。

バレルサウナの入口。扉の奥に薪ストーブの灯りが見える
▲バレルサウナの入口。中は薪の灯りだけの暗さでした

チェックイン後の夜、このバレルサウナに入りました。樽型のフォルムと薪の炎という見た目から、のんびりチルに過ごせる低めの温度を想像していたのですが、実際の室温はかなり高め。

座って数分で汗が噴き出してきて、しっかり汗をかける本格派のサウナでした。

そして、サウナそのものだけでなく、夜のサウナエリアの雰囲気がまた良いんです。

足もとの小さな灯りが木々とサウナを照らして、山の上はまだ薄ら見える空。

ゆー

2つのサウナのうち、私がいちばん好きだったのは、この夜のバレル。静けさのなかで薪の爆ぜる音を聞きながら、じっくりと熱に身を委ねる時間は、それだけで旅に来た価値があると思えるものでした。

85〜95℃という温度帯は、サウナ好きにとってはまさにちょうど良い温度帯。ぬるくて物足りないということもなく、かといって息苦しいほどでもありません。

サウナ② キューブサウナ 〜朝にちょうどいい、75〜85℃の爽やかな熱〜

もう一棟が、立方体型のキューブサウナです。

キューブサウナの外観。箱型の建物と煙突、脇に薪棚
▲もう一棟は箱型のキューブサウナ。バレルとは形がまったく違います
項目内容
タイプキューブサウナ(立方体型)
温度75〜85℃
木材東濃檜(とうのうひのき)
ストーブ薪ストーブ
ロウリュあり(白川茶のほうじ茶ロウリュ)

こちらもバレルと同じく東濃檜+薪ストーブですが、温度帯は75〜85℃とややマイルド。バレルよりも室内が広めで、ゆったりと腰を据えて入れるのが特徴です。

キューブサウナの室内。木の壁と薪ストーブ、段差のあるベンチ
▲キューブサウナの室内。ベンチは段差付きで、バレルよりゆったり

椅子がL字に配置されていて、お客さん同士の顔が合いにくいつくりになっていること。無理に会話をしなくても、気まずくなりません。「自分に向き合う時間をじっくり楽しんでほしい」という意図が座り位置ひとつに込められた、こだわりを感じるサウナでした。

このキューブサウナには朝入りました。これが、想像以上に良かった。

ゆー

爽やかで比較的マイルドな温度感が、朝の目覚めのサウナにぴったりだったのです。

寝起きの体をゆっくりと起こしていくような、優しい熱。夜の熱々バレルとは、まったく別の心地良さがありました。

サウナが2棟あることの、本当の価値

つづやビレッジにはサウナが2棟。バレルとキューブは、温度帯も、室内の座り方も、心地良さの種類もまったく違います。性格の違う2つだからこそ、片方だけで帰ってしまうのはもったいない。両方とも体験する価値があります。

私が泊まったときは、夜はバレル、朝はキューブが稼働していて、「熱々の夜サウナ」と「爽やかな朝サウナ」を一泊で両方体験できました。この流れが良かった。

夜はしっかり熱さを感じるサウナに入って眠り、朝はやさしい熱で体を起こす。同じ東濃檜の薪サウナなのに、役割がきれいに分かれています。

だからこそ、つづやビレッジに行くのなら、2つのサウナ室を味わえるプランを選ぶことを強くおすすめします

白川茶の「ほうじ茶ロウリュ」

2棟に共通する魅力が、地元・白川茶を使ったほうじ茶ロウリュです。

水をかけるたびに、香ばしい蒸気がふわりと立ちのぼります。濃いめの白川茶の香りが、熱のなかにやわらかく広がって、驚くほどリラックスできるのです。ロウリュ用のアロマ水は施設によってさまざまですが、その土地のお茶を使うというのは、まさにご当地サウナならでは。

そして貸切なら、ロウリュのタイミングも、強さも、すべて自分たち次第。誰かに遠慮する必要がない分、心ゆくまで蒸されることができます。

水風呂 〜「ホタルの里」源泉、14〜16℃の天然井戸水〜

サウナ室で体を温めたあとは、水風呂へ。つづやビレッジの水風呂は、「ホタルの里」の源泉地から湧き出る、100%天然の井戸水です。

つづやビレッジの水風呂。天然井戸水を張った木桶
▲「ホタルの里」源泉の天然井戸水。私が訪れた6月の体感は14〜16℃でした

チラーで冷やした水道水ではなく、この土地の地下から湧いている清流の水。ホタルが生息できるほど水質の良い土地の水に、浸かる。これは、街中の施設ではまず味わえない体験です。

ゆー

私が訪れた6月時点で、水温は14〜16℃ほど。数字だけ見れば「しっかり冷たい」水温で、実際に入るときちんと芯まで冷えるのですが、刺すような痛さがありません。

肌当たりがとても柔らかいのに、冷たさはしっかりあるそのバランスが絶妙で、天然水ならではの質感だと感じました。すっと体を包んで、火照りを静かに抜いていってくれるような冷たさです。

ゆー

チラーで冷やした水道水ではなく、この土地の地下から湧く清流の水。14〜16℃でも刺すような痛さがないんです

井戸水なので、水温は季節によって多少前後します。夏はより心地良く、冬はより温度が下がるはず。訪れる季節ごとに違う表情を見せてくれるのも、天然水の水風呂の面白さです。

そのかわり、飲み水は地元・長良川水系の水がロビー・脱衣所・外気浴スペースで飲み放題になっています。

サウナ中の水分補給に困らないのは、かなりありがたいポイントです。

外気浴 〜150年の神社の前、森に抱かれる静けさ〜

そして、つづやビレッジの主役は間違いなく外気浴です。実際、この一日でいちばん心に残ったのも、この外気浴の時間でした。

つづや神社の前にある外気浴スペース
▲外気浴スペースの正面に立つ、150年の歴史をもつつづや神社

外気浴スペースがあるのは、150年の歴史をもつ「つづや神社」の前。サウナの外気浴スペースが神社の前にある、という施設を私は他に知りません。それだけでも十分に特別なのですが、実際に体験してみると、神秘的でその特別さは想像を超えていました。

とにかく、一帯がまるごと森なのです。そして静けさがすごい小川のせせらぎ、鳥のさえずり、木々を渡る風の音、聞こえてくるのはそれだけ。その音に包まれていると、思わず大きく深呼吸してしまう程、大自然の空気が心地良かったです。

外気浴スペースのインフィニティチェア2客と周囲の森
▲インフィニティチェアは2客。聞こえてくるのは小川と鳥と風の音だけ

ここにインフィニティチェアが2脚用意されています。整えた体をチェアに預け、森に溶け込むように身を委ねて、深く長く息を吐く。ふっと「ととのった」その瞬間、耳に届いていたのは、まぎれもない自然の音だけでした。都会のサウナで流れているBGMも、話し声も、車の音も、ここには一切ありません。

神社という場の空気も相まって、この外気浴はただの休憩ではなく、少し神聖な時間のように感じられました。一日のご褒美、という言葉がこれほど似合う外気浴も、なかなか無いと思います。

ポンチョが貸し出しされているので、安心して外気浴ができます。

檜のお風呂 〜サウナ時間に合わせて沸かしてもらえる、木の香りのくつろぎ〜

つづやビレッジには、檜のお風呂もあります。これが、想像以上に良かった。

つづやビレッジの檜のお風呂。湯が張られた浴槽
▲サウナの時間に合わせて、あらかじめ沸かしておいてくれる檜のお風呂

檜の香りがふわりと立ちのぼるお風呂は、それだけで気持ちがほどけていきます。サウナ・水風呂・外気浴という「ととのい」の三点セットとはまた別の、ゆっくりと湯に浸かるくつろぎ

サウナのあとに檜風呂で温まり直して眠りにつく、という流れは、宿泊ならではの贅沢な締めくくりです。

お風呂の時間は「サウナに連動」

つづやビレッジのお風呂とサウナは、いつでも自由に入れる大浴場ではなく、予約時に時間を決めて使う仕組みです。素泊りプランで選べる時間は、次のとおりです。

項目時間
夜サウナ16:30〜21:00(最長2時間)
お風呂16:00〜21:30(サウナ時間に連動
朝サウナ7:00〜10:00(最長2時間)

つまり、自分が選んだサウナの時間に合わせて、お風呂の湯が用意されるという仕組みです。実際に私が泊まったときも、サウナの時間に合わせて、施設の方があらかじめお風呂を沸かしておいてくれました

サウナから戻って脱衣所に入ると、もう檜の香りが立った湯が張られている。この段取りの良さは、大きな施設ではまず味わえないおもてなしだと思います。

ゆー

サウナから戻ると、檜の香りの湯を施設の方が張ってくださっていました。

お風呂は宿全体の共用で、客室ごとの専用風呂はありません。

私が泊まった日は、たまたま他のお客さんがいませんでした。そのおかげで実質的に貸切のような使い方ができ、順番待ちを気にすることは一度もありませんでした。

浴場は男女で2つに分かれています。ただ、宿泊が重なった日の運用までは公式サイトに書かれていないので、詳しいところは予約のときに確認しておくとよさそうです。3室だけの小さな宿なので、グループで泊まるなら順番を決めておくと安心だと思います。

予約のあとには確認の電話がかかってきて、そこでサウナとお風呂の時間を決めます。気になることがあれば、このときに一緒に聞いておけます。

お風呂に浸かると、檜の香りがふわりと立ちのぼります。古民家の空気とよく合っていて、サウナのあとに体を温め直すのにちょうどいい場所でした。

サウナに行ってみたい人

「サウナは苦手だけどお風呂は好き」という同行者がいても、それぞれのペースで過ごせます。サウナ宿でありながらお風呂がきちんと整っているのは、うれしいところでした。

客室「ほたるの間」 〜2階の一番広い部屋、室内トイレ付き〜

つづやビレッジの客室は全3室。今回、私が泊まったのはいちばん広い「ほたるの間」でした。

客室ほたるの間。畳に敷かれた布団と古民家の梁
▲客室「ほたるの間」。2階でいちばん広い部屋にムアツ布団が敷かれています
項目内容
客室名ほたるの間
定員2〜5名
場所建物の2階
設備室内トイレ付き/ムアツ布団

ほたるの間は建物の2階にあり、室内にトイレが付いているのが嬉しいポイント。

古民家の宿では共用トイレになることも多いなか、部屋にトイレがあるだけで、夜中の安心感がまるで違います。女性やカップル、小さなお子さん連れにも、この点は大きいはずです。また、広い独立洗面所もあります。

寝具にはムアツ布団を採用。古民家の畳の上で、しっかりとした寝心地の布団で眠る。サウナで整えたあとの睡眠は、格別なものになります。

全館空調のおかげで、夜も風が直接当たらず、自然な快適温度のままぐっすり眠れました。里山の静けさに包まれた夜は、それだけで深い休息になります。

他の2室(どんぐりの間/しいたけの間)

  • どんぐりの間:定員2〜3名
  • しいたけの間:定員2〜4名

他の2室はいずれも和室。人数や予算に合わせて選べます。2〜3名なら「どんぐり」、4〜5名のグループなら「ほたる」といった具合に、旅の人数で選ぶとよいでしょう。3室しかないからこそ、宿全体が静かに保たれているのだと感じます。

▲客室「どんぐりの間」。

人数が増える場合の目安も決まっていて、5名なら「ほたるの間」、6〜7名は「どんぐり」+「しいたけ」の2室を1グループで、8名以上は貸切ステイプランという案内になっています。グループ旅を考えている方は、この線引きを頭に入れて予約すると迷いません。

▲客室「しいたけの間」。
サウナに行ってみたい人

6〜7名なら2室、8名以上は貸切ステイプラン。グループ旅なら覚えておきたいね

また、満室の日は部屋ごとにチェックイン・チェックアウト時間が指定されることがあります(どんぐりの間15:00/9:00、ほたるの間16:00/10:00、しいたけの間17:00/10:30)

サウナの火入れを1組ずつ順番に回すための仕組みなので、混みそうな日程を狙うときは覚えておくとよさそうです。

スタッフの方のおもてなし

そして、この宿を語るうえで欠かせないのがスタッフの方のおもてなしです。

ゆー

スタッフの方のおもてなしが暖かくて心に残りました。

里山の小さな宿ならではの、細やかな心配り。差し入れひとつ、声かけひとつに温かさがあって、「また来たい」と思わせてくれる大きな理由のひとつになっていました。設備やロケーションだけでなく、人の温度が宿の居心地をつくっているのだと実感します。

アメニティ&備品

基本的なアメニティはひととおり揃っています

アメニティ

  • 歯ブラシ・シャンプー・ドライヤー など基本アメニティ完備
  • ムアツ布団
  • 遠赤外線空調(全館F-CON)
  • Wi-Fi
  • ボディケア/エステ(セラピストサービス)も利用可
  • バスタオル・フェイスタオル・ポンチョはレンタル込み(宿泊プランの場合)
  • シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・コーム・髭剃り・スリッパ・お水

サウナ後にボディケアやエステまで頼めるのは、里山の小さな宿としてはかなり贅沢。「ととのって、ほぐして、眠る」という完璧な流れが、この敷地のなかだけで完結します。

サウナに行ってみたい人

歯ブラシありますが、歯磨き粉が見当たらなかったので、持参するのをおすすめします。

持ち物は「水着」と「寝間着」だけ用意すればOK

タオル類が付いてくるので、自分で持っていくものはかなり少なくて済みます。ただし2つだけ、忘れると困るものがあります。

  • サウナ用の水着(男性はサーフパンツ、女性はヨガウェアやサウナウェアでも可)
  • 寝間着(浴衣・パジャマの用意はありません)

つづやビレッジのサウナは男女共用・水着着用なので、水着がないと入れません。うっかり忘れても有料レンタルはありますが、着慣れたものを持っていくのがおすすめです。あわせて、部屋に冷蔵庫はないので、飲みものを冷やしたい場合はスタッフに預けるか、有料のクーラーボックスを借りる形になります。

サウナ飯とドリンク 〜つづやヴィレッジは口にするもの、すべてが美味しい〜

つづやビレッジで、思いのほか印象に残ったのが食とドリンクでした。大げさでなく、口にするものが、すべて美味しいのです。

サウナ前の、ほっとする椎茸茶

サウナに入る前にいただいた、温かい椎茸のスープ(お茶)。椎茸の出汁がしっかり効いていて、ほんのり塩気があり、ひと口目で思わず「ほっこり」と声がこぼれる美味しさでした。

これから汗をかく体に、水分と塩分を摂取できる。サウナ前の一杯として、理にかなったおもてなしです。

外気浴をしながら食べる、カレー

私が泊まったのは、食事のつかない「素泊り(本格サウナ2回付き)」プラン。

つづやヴィレッジでオプションとして食べられる朝食は本来「ととのいお粥」なのですが、ダメ元でランチメニューの「カレーをいただくことはできませんか」と相談してみました。すると、この日はちょうどカレーを作る方が朝から出勤されていて、快く用意してくださいました。

外気浴スペースで食べたカレーとドリンク
▲外気浴スペースでいただいたカレー。聞こえるのは森の音だけです
ゆー

外気浴スペースまで運んできてくださり食べさせてもらうことに。

もちろん、いつでもお願いできるわけではありません。その日の仕込みやスタッフさんの都合次第なので、期待して行くというより、タイミングが合えばうれしい、くらいに考えておくのがよさそうです。

サウナ上がりの体は、思っている以上に空腹です。木々の揺れる音だけがする外気浴スペースで、湯気の立つカレーをひと口。スパイスの熱が、汗をかききった体の内側をもう一度温めてくれます。食べ終わるころには、もう一度サウナに入りたくなっていました。

サウナに行ってみたい人

外気浴をしながらカレーって、それはずるい

なお、食事のオプションは事前予約制です。公式の料金表では「季節のお粥朝食」¥800(税別)、「季節のランチ」¥1,200(税別)。素泊りで泊まるなら、朝サウナのあとにお粥を付けるのがおすすめです。

夜サウナ中の、塩の効いたフルーツトマト

さらにこの日は、夜サウナの最中に差し入れがありました。よく冷えたフルーツトマトに、軽く塩を振ったものです。

正直に書くと、今まで食べたどのトマトより美味しかった。果物のように甘いトマトを、汗をかいた体で頬張ると、甘みのあとから塩気が追いかけてきて、火照りがすっと引いていく。トマトひとつで、この日の夜サウナが忘れられないものになりました。

※メニューや差し入れの内容は日によって変わる可能性があります。あくまで私が訪れた日の体験としてのご紹介です。

サウナ上がりに飲みたい、クラフトコーラとクラフトジンジャーエール

そして、この記事でどうしても伝えたいのがドリンクです。クラフトジンジャーエールとクラフトコーラ、これが本当に絶品でした。どちらもつづやビレッジの自家製で、しかも2セット目が終わるころを見計らって持ってきてくれます。

クラフトコーラとクラフトジンジャーエール
▲この記事でどうしても伝えたいドリンク。ぜひ両方試してみてください

クラフトコーラは、程良い甘さのなかにスッキリとした後味があって、スパイスの香りが心地よく抜けていきます。サウナ上がりの体に流し込んだ瞬間の爽快感は、思わず声が出るレベル。クラフトジンジャーエールは生姜がピリッとくる辛口で、サウナ後の一杯としてこれ以上ないパートナーでした。

「サウナのあとに何を飲むか」を真剣に考えている施設は、それだけで信頼できます。ぜひ両方試してみてください。

ゆー

辛口のジンジャーエールも捨てがたいけど、私はコーラ派。スパイスの抜け感が最高でした

整えた体に、里山の食とドリンク。こうしたさりげない心づかいまで含めて、つづやビレッジの居心地のよさが形づくられているのだと感じました。

焚き火と星空 〜火を囲む夜と、街では見られない澄んだ空〜

つづやビレッジには、サウナ・水風呂・外気浴と並ぶもうひとつの看板があります。焚き火と星空です。

今回は時間の都合で焚き火を申し込めず、星空もあいにくの曇りで見られませんでした。

それでも、夜の敷地に立つと、聞こえるのは川の音くらいの静けさです。ここで火を囲んで、晴れた夜には頭上に星が広がる。想像するだけで、「次はこれを体験しに来よう」と思える場所でした。

ゆー

これから初めて訪れる方は、サウナとあわせて焚き火の時間も予定に入れておくのがおすすめです。私も次に泊まるときは、焚き火と星空を楽しみに伺うつもりです。

焚き火は「1名1.5時間・マシュマロ付き」のオプション

焚き火は事前に申し込む有料オプションです。料金は1名様・1.5時間で¥2,200(税別)、マシュマロが付きます。

オプション料金
焚き火(マシュマロ付き)¥2,200/1名様・1.5時間(税別)
ゆー

火を眺めながらマシュマロを焼く1.5時間。次に泊まるときは、これを楽しみに伺うつもりです。

使うのは「焚き火ポット」と呼ばれる器具。公式サイトによると、低い位置の炎で足もとから暖まりやすいのが特徴だそう。地面に近いところで火が揺れるなら、椅子に座ったまま自然と輪ができる、焚き火を「囲む」感覚に近いのだと思います。

つづやビレッジの敷地。焚き火スペースと薪棚、山あいの集落
▲敷地の焚き火スペースと薪棚。

季節については、公式サイトに「つづやでは四季を通じて焚き火をお楽しみいただけます」と明記されています。冬の焚き火はもちろん、夏でも申し込めるのは嬉しいポイント。夏の夜に、サウナで整えた体で火を眺める、それもかなり良さそうと感じました。

ゆー

今回お邪魔してみて、次はこの焚き火をやりたいなと、そう思いました。

星空は「月明かりが眩しいほど」

つづやビレッジがあるのは、一帯がまるごと森の、山あいの小さな集落です。周囲に街灯やコンビニの灯りはほとんどなく、外気浴で聞こえるのは小川と鳥と風の音くらい。

この場所の星空を、宿によると「星空が澄み渡り、月明かりは眩しいほど」と表現しています。

サウナに行ってみたい人

星空が澄み渡って、月明かりは眩しいほどか……光景が目に浮かぶなあ。一度体験してみたい

外気浴スペースには、インフィニティチェアがあります。整えた体で寝転がったまま、そのまま夜空を見上げられる。次に訪れるときは、晴れた日を狙って、焚き火と星空をセットで味わってみたい。実際にお邪魔して強く思いました。

つづやビレッジ 施設情報

最後につづやヴィレッジの施設情報をまとめます。

項目内容
施設名つづやビレッジ(サウナ古民家宿)
住所〒505-0001 岐阜県美濃加茂市三和町廿屋498
アクセス(車)東海環状自動車道「美濃加茂IC」から約10分
アクセス(電車・バス)JR高山本線「美濃太田駅」から「あい愛バス」約30分「中廿屋」下車
駐車場無料6台(施設正面の公民館裏/満車時は公民館駐車場も利用可)
サウナバレルサウナ 85〜95℃/キューブサウナ 75〜85℃(東濃檜・薪ストーブ・白川茶のほうじ茶ロウリュ)/男女共用・水着着用
水風呂「ホタルの里」源泉の100%天然井戸水(飲用不可)/6月時点で14〜16℃(予約サイトの案内は通年15〜19℃)
外気浴つづや神社(150年の歴史)前・森に囲まれた空間/インフィニティチェア2客
お風呂檜のお風呂(16:00〜21:30/サウナ利用時間に連動・浴室は共用)
客室全3室/どんぐりの間(2〜3名)・しいたけの間(2〜4名)・ほたるの間(2〜5名・2階・室内トイレ付き)
設備焚き火(有料オプション ¥1,800/1名1.5時間・税別・1ドリンク付き)/Wi-Fi/遠赤外線空調(全館F-CON)/ムアツ布団/基本アメニティ完備/タオル・ポンチョのレンタル込み(宿泊)/ボディケア・エステ利用可/飲料水(長良川水系)飲み放題
持ち物サウナ用の水着(女性はヨガウェア等でも可)・寝間着は持参(有料レンタルあり)
チェックイン/アウト16:00〜/10:00(素泊りプラン)※プランにより異なる

まとめ つづやビレッジは、"サウナのある一日"を暮らせる場所

つづやビレッジは、岐阜・美濃加茂の里山で、築120年以上の古民家に泊まり、自分たちのペースでサウナと向き合える施設でした。

東濃檜の薪サウナ2棟で蒸されて(夜はガツンと熱いバレル、朝は爽やかなキューブ)、ホタルの里の天然井戸水で冷やして(14〜16℃・やわらかい肌当たり)、150年の神社の前でととのう(一帯が森・自然の音だけの静けさ)。そしてサウナ前に味わう椎茸茶、カレー、絶品のクラフトコーラ、そのすべてが、つづやヴィレッジでしかできない体験です。

サウナに行ってみたい人

夜はガツンと熱いバレル、朝は爽やかなキューブ。一泊で2つ使い分けられるのがいいね

何より印象に残ったのは、圧倒的な非日常でした。都会では決して味わえない、里山と古民家と静けさのなかでの"原体験"のような時間。サウナが良い、食事が良い、部屋が良い、人が温かい。という個別の要素を超えて、「一日の過ごし方そのものが良い」と言える宿でした。

だからこそ、仕事や毎日の忙しさに疲れている人、ストレスを抱えている人にこそ訪れてほしいと思います。自然や外気浴が好きな人、神秘的な空気感に惹かれる人、そして、仲間や大切な人と、忘れられない思い出をつくりたい人に。田舎に帰りたくなるような、あの懐かしい空気がここにはあります。

ゆー

仕事や毎日の忙しさに疲れている人にこそ訪れてほしい場所です。田舎に帰りたくなるような空気がありました

帰り道、森のなかは人の気配がなく、道も細い。けれど視界がぱっと開けたときの開放感と安心感、そして「帰るのが少し寂しいな」と思えたことが、この宿の良さを何より物語っていた気がします。里山を後にしながら、私はもう「また来たい」と考えていました。

サウナに行ってみたい人

帰るのが少し寂しいと思えたのが、いちばん素直な気持ちかもしれないね

そしてその「また来たい」には、今回できなかったことも残っています。晴れた夜に焚き火を囲んで、澄んだ星空の下でととのうこと。ホタルの里と呼ばれるこの集落で、舞う蛍を眺めること。どちらも次回に持ち越しになりました。

ゆー

また行く理由ができました!

誰にも急かされない、里山のゆたかな一日を。そんな過ごし方に惹かれる方は、ぜひ一度、つづやビレッジを訪れてみてください。

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ゆー

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ゆー

サウナがもっと身近になり、誰もが最良の施設に出会えるように──。そんな思いでサウナメディアを運営。都内在住30代。サウナスパ健康アドバイザーの資格を持ち、300を超える施設を訪れた経験から、信頼性あるレビューやおすすめ情報をお届けしています。Xではフォロワー6,800人。毎日“サウナに行きたくなる”投稿を発信中。お仕事・広告掲載のご相談はお問い合わせフォームよりどうぞ。

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