こんな方におすすめ
- サウナでより深いリラックス効果を得たい方
- アウフグースやロウリュウの違いを知りたい方
- 熱波師の技術に興味があるサウナ愛好者
- サウナでの体験を一歩進めたいと考えている方
アウフグースとロウリュウって何?どう違うの?
【本記事の信頼性】
・サウナスパ・健康アドバイザー
・Yahoo Japan クリエイター
・X(Twitter)フォロワー4,500人以上
( ゆー@サウナー×ブロガー)
・サウナ210施設 訪問
・サウナ歴4年
・都内を中心に週に1~3回サウナ活動
・サウナ旅経験あり
(北海道・愛知・富山・石川・大阪)
・最長5泊6日のサウナ旅
アウフグースとは?
アウフグースの概要
アウフグース(Aufguss)は、ドイツ語で「注ぐ」という意味を持ち、サウナの中で熱波を作り出す特別な技法。
一般的には、サウナの中で熱した石に水やアロマオイルをかけることで蒸気を発生させ、その蒸気をタオルや団扇(うちわ)を使って循環させることを指します。
この技法は、身体を芯から温め、発汗を促進する効果があり、リラクゼーションとデトックス効果が期待されます。
アウフグースの起源
アウフグースの起源は、ドイツや北欧の伝統的なサウナ文化にありますが、現在では世界中のサウナ施設で広く行われています。特に日本でも、そのリラクゼーション効果と非日常的な体験が人気を呼び、多くのサウナ施設でアウフグースが導入されています。
熱波師・アウフギーサーと、アロマオイルを使用した香りが魅力!
アウフグースの効果を最大限に引き出すためには、経験豊富な熱波師・アウフギーサーの存在が欠かせません。
熱波師は、サウナ室内の温度や湿度をコントロールしながら、タオルを振り回して熱波を送り出します。
この技術で、サウナ内の空気が均一に温まり、参加者全員が心地よい熱を体感できる。
アウフグースのもう一つの魅力は、使用するアロマオイルによる香りの効果。
白樺やヒノキ、ラベンダーなどリラックス効果が期待できる香りが選ばれることが多く、心身ともにリフレッシュできる。
また、熱波の強さや演出は熱波師によって異なるため、毎回違った体験ができるのもアウフグースの楽しみの一つです。
さらに、アウフグースは集団で体験することが多く、サウナ仲間との一体感や共有感が得られることも魅力です。
サウナ室が一瞬にして一つの舞台となり、熱波師のパフォーマンスがショーのように展開されることで、参加者全員がその場の雰囲気に引き込まれます。
これにより、アウフグースは単なる温浴ではなく、心身をリフレッシュさせるエンターテインメントとしても楽しめます。
ロウリュウとは?
ロウリュウの概要
ロウリュウ(Löyly)とは、フィンランド語で「蒸気」を意味する言葉で、サウナの石に水をかけることで発生する蒸気を指します。
この蒸気がサウナ室内の温度を一時的に上昇させ、発汗を促進するとともに、身体全体に温かい空気を感じさせる独特の体験を生み出します。
ロウリュウはフィンランド式サウナにおいて、心地よい熱と湿度を提供するために行われます。
フィンランドのサウナは、一般的に高温低湿度の環境が特徴ですが、ロウリュウによって一時的に湿度が高まり、体感温度が上がります。
このことで、短時間で強力な発汗効果が得られ、デトックスやリラクゼーション効果が一層高まります。
ロウリュウの基本的な流れ
ロウリュウは、サウナストーンに水をかけることから始まります。サウナストーンが熱せられているため、水が瞬時に蒸発し、サウナ室内に熱い蒸気が広がります。
この蒸気がサウナ室内を循環し、全体の温度が均一になることで、参加者全員が心地よい熱を感じることができます。
ロウリュウを行う際には、水だけでなく、アロマオイルを数滴加えることで、香りによるリラクゼーション効果も期待できます。
ロウリュウ専用のアロマオイルも登場しています。
種類 | 特徴・解説 |
---|---|
Tengu | 森の木、土、落葉をイメージした香り、 リラックスしたい時にオススメ 天然精油:吉野ヒノキ、ベチバー、ティーツリーなど |
Daruma | ヨモギとヒバの香り、 リラックスしたい時にオススメ 天然精油:にがよもぎ、青森ヒバ、パチュリなど |
Kappa | ハッカがベースの爽快感ある香り、 これから集中したい時にオススメ 天然精油: 北海道和ハッカ、鹿児島ホウショウ、ホーリーフ |
Haru | 爽やかで少しスパイシーな香り、 気持ちを落ち着かせたい時にオススメ 天然精油:沖縄月桃、ローズマリー、ガルバナム、フランキンセンス など |
公式サイト:https://www.yo-sauna.com
ロウリュウ自体に特別な技術は必要ありませんが、適切なタイミングで水をかけることが重要。
サウナストーンが十分に熱せられていないと、蒸気が発生せず、ロウリュウの効果が半減。
また、適度な水の量を調整することもポイント。多すぎると蒸気が過剰になり、室内が不快な湿度になってしまうため、適量を見極めることが求められます。
セルフロウリュウ可能な施設では回数や時間・お湯の量が制限されてるもんね。
アウフグースとロウリュウの違い
次にアウフグースとロウリュウの違いを見ていきます。
- 二つの技法の比較
- 温度や湿度の違い、体感温度への影響
- 雰囲気や参加者の役割
- 熱波師の役割の違い
技法の違い
ロウリュウは熱々のサウナストーンにアロマ水などをかける行為のことを言います。
一方でアウフグースはロウリュウ(をおこなったあと、その蒸気をタオルなどであおぎます。
また、起源と文化的背景の違いも。
ロウリュウは、フィンランドの伝統的なサウナ文化に深く根付いた儀式。
一方でアウフグースは、ドイツで発展した技法。現代のサウナ文化において新しいエンターテインメント要素として広まっています。
フィンランドのサウナは、静寂と瞑想を重んじる一方、アウフグースはパフォーマンス性が高く、熱波師によるダイナミックな演出が特徴です。
実施方法の違い
ロウリュウは、サウナ石に水をかけて蒸気を発生させるシンプルな方法ですが、アウフグースはこれに加えて熱波師がタオルや団扇を使い、蒸気をサウナ室内で循環させる技術が加わります。
アウフグースでは、熱波師がサウナ室内を歩き回り、各方向から熱波を送ることで、参加者全員が均等に熱を感じられるよう工夫されています。
このように、アウフグースは参加者に対してよりアクティブな体験を提供し、熱波師の技術と演出が重要な役割を果たします。
熱波師の存在も大きな違い。
ロウリュウをすること自体は一般の人でも行えますが、アウフグースは、熱波師のスキルが体験の質を大きく左右します。
熱波師は、サウナ室の温度や湿度を細かく調整しながら、参加者にとって最適な熱を提供します。また、音楽や照明、パフォーマンス要素を取り入れることで、まるでショーのようなサウナ体験を演出します。
目的や体験の違い
ロウリュウは、身体を芯から温め、強烈な発汗を促すことが主な目的であり、サウナの中でも非常にシンプルで効果的な技法。
一方、アウフグースは、リラクゼーションだけでなく、熱波師による演出を楽しむエンターテインメント的な要素も含まれています。
そのため、アウフグースはサウナを単なる入浴法としてだけでなく、文化的なイベントや体験型アクティビティとして楽しむ場面が増えています。
アウフグースとロウリュウを楽しむポイント
- より深いリラクゼーションを得るためのヒント
- 正しい呼吸法と姿勢
- 適切なタイミングでの水分補給
- タオルの使い方(遮熱や顔の保護など)
アウフグースやロウリュウを最大限に楽しむためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。これらの技法はサウナ体験をより深く、充実したものにしてくれますが、その効果を最大限に引き出すためのコツを知っておくと、体験の質がさらに向上します。
無理なくリラックスして受ける
アウフグースやロウリュウの最中は、蒸気によってサウナ室内の温度が急激に上昇します。
このとき最も重要なのは無理しないこと。暑く感じた時には無理せず外に出る、上段に座っているのであれば下段に移動するなど。
アロマを使ったロウリュサービスではしっかりと呼吸して香りを楽しむ、そんなゆとりを持つことが大事です。
適切な姿勢を保つ
サウナ室内での姿勢も、体験の質に影響を与えます。
熱波が巡る際には、体全体に均等に熱を感じられるよう、できるだけリラックスした姿勢をとりましょう。
椅子に深く腰掛けるか、横になれる場合は横になって体をリラックスさせると良いでしょう。また、足を組んだり、腕を組んだりすると、体の一部に熱が集中してしまうので、できるだけ身体を広げるような姿勢を心がけると、より均等に熱を感じられます。
水分補給を忘れない
サウナに入る前、そしてアウフグースやロウリュウのセッション後には、必ず水分補給を行いましょう。
これらの技法は短時間で大量の発汗を促すため、体内の水分が急速に失われます。水分補給を怠ると、脱水症状や熱中症のリスクが高まりますので、ミネラルウォーターやスポーツドリンクなどを準備しておくことが重要です。
タオルの使い方を工夫する
アウフグースやロウリュウでは、タオルの使い方も重要なポイント。
熱波師が送る熱波を効果的に体感するために、タオルを使って顔を覆い、目や口を保護することがオススメ。
これにより、顔への直接的な熱の刺激を和らげることができ、より快適に楽しむことができます。
また、タオルを首に巻いておくと、首元の汗を拭き取りながら熱波を受けることができ、快適さが増します。
しっかり休憩する
アウフグースやロウリュウ後は、しっかり休憩しましょう。急激に温まった体を冷やすことで、体温を適切に戻し、循環機能を整えることができます。
冷水浴や水風呂に入ることが一般的ですが、冷たいシャワーを浴びたり、屋外で自然な風に当たったりすることも効果的。
これらのポイントを押さえておくことで、アウフグースやロウリュウの体験をより一層楽しむことができます。
熱波師・アウフギーサーの技術と役割
- 熱波師とは?
- 熱波師の役割と技術の概要
- 人気の熱波師とその特徴(技術や演出)
- トレーニングや資格について
アウフグースの魅力を語るうえで欠かせないのが、熱波師・アウフギーサーの存在です。
熱波師とは、サウナ内で熱波を操り、参加者に最高の体験を提供するプロフェッショナルのことを指します。
彼らの技術と役割は、アウフグースを単なるサウナセッションから、特別なエンターテインメントへと昇華させます。
熱波師の技術
熱波師の技術は、多岐にわたります。最も基本的な技術は、タオルや団扇を使って熱波をコントロールすること。
これには、タオルを振る速度や角度、力加減が重要で、参加者全員に均等に熱が行き渡るように調整されます。
また、熱波師は蒸気の流れを読み取り、サウナ室内の温度や湿度を最適な状態に保つための技術も必要です。熱波を送り出すタイミングや順序を工夫することで、参加者の体感温度を調整し、最適なリラクゼーションを提供します。
演出とエンターテインメント要素
熱波師は単に熱波を送るだけではなく、アウフグースを一つのパフォーマンスとして演出します。
音楽を取り入れたり、照明を工夫したりすることで、参加者を非日常的な世界へと誘います。一部の熱波師は、独自の演出スタイルを持ち、特定のテーマに沿ったアウフグースを提供することもあります。
熱波師はその場の雰囲気を感じ取りながら、参加者との一体感を大切にします。熱波師の技とパフォーマンスに引き込まれることで、サウナ室全体が一つの舞台となり、参加者全員が一体となる感覚が生まれます。この一体感こそが、アウフグースの最大の魅力の一つです。
熱波師のトレーニングと資格
熱波師になるためには、専門的なトレーニングが必要です。
日本でも、アウフグースに特化したトレーニングプログラムやワークショップが開催されており、技術を磨く機会が提供されています。
トレーニングでは、基本的なタオルワークから始まり、温度管理、演出技術、さらには安全管理に至るまで、幅広い知識とスキルが求められます。
アウフグースの技一覧
最後にアウフグースの技をご紹介します。
技の名称 | 説明 | 特徴 | 目的 |
---|---|---|---|
ヘリコプター | タオルを旋回させて蒸気を撹拌する | 均一に蒸気を広げる | サウナ室全体に均等な熱波を送る |
ランバージャック | タオルを両端で持ち、力強く振り下ろす | 強力な風を送る | 至近距離や上段の参加者に強い風を送る |
パラシュート | タオルを左右に振りながら風を送る | 柔らかく優しい風を送る | ロウリュ後の蒸気を降ろすのに効果的 |
フラッグ | タオルを垂直に広げて横から風を送る | 広い範囲に風を送る | 広いサウナ室で効果的 |
ピザ | 片手でタオルを回転させる | 見た目が楽しい | 主にパフォーマンス用 |
スーパーエイト | タオルを8の字に回す | 動きをつけて風を送る | 視覚的に楽しませる技 |
まとめ
アウフグースとロウリュウは、どちらもサウナ体験を豊かにする技法ですが、それぞれに独自の魅力と特徴があります。
アウフグースは、熱波師の技術とパフォーマンスが重要で、熱波を効果的に送ることで、心身ともにリフレッシュできます。
ロウリュウは、伝統的なフィンランドのサウナ文化に根付いたシンプルな技法で、身体を芯から温め、短時間で強い発汗効果を得ることができます。
本記事では、アウフグースとロウリュウの違い、楽しむためのポイント、熱波師の役割、そして技の紹介まで、幅広く解説しました。
これらの情報を参考にして、次回のサウナ体験をより充実させてください。
まとめ
今回はアウフグースとロウリュウについて解説しました。
これまでなんとなく受けていた方もいるのではないでしょうか。知識を得てサービスを受けるとこれまで以上に楽しめること間違いなし。
また、”ととのう”も体感しやすくなります。
”ととのう”サウナの入り方とオススメ施設は以下の記事を参照してください。
持ち物が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
手軽にサウナグッズを揃えたい方はセットになっているものから選ぶこともオススメです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。X(Twitter)もやっているのでよければフォローをお願いします。あなたのサウナライフが少しでも豊かになるよう日々記事を更新していますので、他の記事もよければご覧ください。